Intro
ようこそ、Cobbitria へ。遥々、地球から来たようだね。
私は、門番をしているセンリだ。 現在ワールドガイドが新しいシステムへ移行中のため、一時的に私が担当している。この世界の幹構造、その一部を簡単に案内するにあたり…… すまんな、まだ不慣れでね。 ちょっとマニュアルを見させてもらうよ。
ふーむ、そうだな。 地球、地球、と…… 地球から訪れたひとには。 ふむ。
わかりやすいところで、このトピックからはじめることにしよう。
世界樹トリネコ*の根がたどり着くところに国あり。
第一の根に支えられた神の国 アーヴェン 。
第二の根、マタ(magic)律の国 スファーラ 。
そのふたつの国の間の、すこしだけ神に近いところに 空飛ぶ錬金術師『エアルケ』の棲む空中庭園 ヒュゲル がある。
そのヒュゲルで、エアルケと暮らしている種族のひとつの『クルゥ』
―― 地球では「ねこ」と呼ばれている、あの子達のことだな ――
東空に月が訪れ、また東空で再会するまでの間 ……
ご存知の通り、ほとんどの時間は寝ている彼らなわけだが、 それには ヒミツ がある。
ここからはキミの目で、彼らの暮らしをのぞいてみてくれ ——